クタイシから車で20分ほどのツカルトゥボは以前にも素晴らしい廃墟などを紹介したが
それにも匹敵するほどの素晴らしいワイナリーがある。
ここはかなりお勧めで僕らはすでに3回以上訪れていて、オーナー夫妻とも仲良くさせてもらっている。
事前に予約すればワイナリー内で料理上手の奥様手作りの絶品ジョージア料理も堪能できるので、去年の長女の誕生日にトビリシの友人夫妻を招待してランチと手作りケーキを用意してもらった。
料理を提供してもらう場、ワインのテイスティングを行う場が素晴らしく、センス、伝統、文化、ユニークさ手作り感に溢れていて、壁に描いているのはイメレッティ州のワイン作りの工程の絵だが、自分の手で自分達が作ったワインの絞り汁で描いている
置いてあるもの全てに味があり、暖炉も味わい深く全てにセンスの良さを感じる。
それもそのはずここのワイナリーのオーナーのおじいちゃんが世界的に有名な作家兼芸術家さんで世界70か国以上もちろん日本でも翻訳されている(日本語に翻訳されているのは絵本、詩のようなもの)
そのおじいちゃんが残した家や作品を二階にそのまま展示してあり一階と庭がワイナリーになり孫がオーナーをしている。(お父さんも作家)
なのでジョージア国内ではかなりの有名人らしく、2階のおじいちゃんのアトリエとして使っていた博物館を目当てに来るジョージア人も多い
孫の代からワイナリーにしているようで、まだ30代前半だがおじいちゃんの知名度も上手く使い毎日訪問者が後を絶たない
2階の博物館の案内と説明をしてくれ、3種類のワインとチャチャや各種スピリッツのテイスティングが付いているワイナリーツアーを行っている。
事前に予約すれば料理や料理教室もやっている。(奥様がジョージア最後の秘境と言われるトゥシェティ出身で料理上手なのもあり山のヒンカリ料理教室やちょっとテイストの違ったジョージア料理も楽しめる)
肝心のワインは小規模生産でこだわって作っていてほんの少量だがイタリアやフランスにも出している。
国内でもクタイシや気に入ったこだわりのあるレストランにしか出回っていない。
僕らが飲んだのは3回とも3種類のワインでいずれもイメレッティのブドウ品種で自家栽培のもので、白のツゥリカウリ、ロゼのチュハヴェリ、赤のオツカヌリサペレ
どちらかというとイメレッティのワインなので軽めだが、ここのは深みがあり、特に赤のオツカヌリサペレは抜栓後空気に良く触れさせないと開いてこなく、十分に開かせた状態で飲まないとかなりもったいない。
小規模でこだわりを持ちやっているので日本にも出していないし、他でも滅多に飲めないので是非ワイナリーであの素晴らしい雰囲気の中飲んでもらいたい
元々センスや才能溢れる人達なのでワインの他にもクラフトビールもやっているし、チャチャ、ブランデーはもちろん、スピリッツにも手を出し始め、ローズスピリッツやハニースピリッツなど他で飲むのともまた違い美味しかった。
何でも自分達で創ってしまう、センス良く仕上げてしまう、スーパー孫とジョージア最後の秘境から来た可愛い嫁
この二人のやることから目が離せなく、ついつい友人やお客さんが来るたびに案内している
クタイシに来たなら絶対に立ち寄りたいワイナリー
ワインがエンターテイメントになる時、ワインを通して食や芸術、文化のテーマパークになる時がこのワイナリーで体験できる