ジョージアのデジタルノマドビザ(リモートワークビザ)に関しては、現在特にそのようなビザがあるわけではなく、元々デジタルノマドビザなどなくても1年間滞在できたり、自由に過ごせるので、特別必要ないのがジョージアの本音かと思います。
(以前コロナ禍にはremotely from Georgiaというのがあり僕らもそのノマドビザ的なもので入国しました)
ただ僕自身25年間海外の様々な国で生活したり、働いてきているので急にビザが必要になったり、規制が厳しくなり立場の弱い外国人は追い出されるケースは多々ありますので、何かしらの備えや、税金関連、ノマドビザに代わるような滞在許可証的なものは持っておいた方が良いと思います。
現在世界的にデジタルノマドが急増していて、それに伴いデジタルノマドビザを新たに作る国もどんどん増えています
ジョージアが特殊なのがこのデジタルノマドビザがなくても、銀行口座が開設できたり、外国人でも、制限がほとんどなくリモートでも法人設立できたり、家や土地が容易に購入できたり、税金システムが分かりやすく比較的安かったりするので、それらを利用する外国人が多く
ノマドビザ並みに国にとっても大きな利益があるので、まだデジタルノマドビザを新たに作らなくてもうまくやっているのかと思います。
規制が緩く、どこの国からの入国も認めていて1年間滞在できるジョージアに
特にロシアとウクライナの戦争の影響で多くのロシア人がジョージアに移り住み、人口370万人の国でロシア人が一時10万人以上流入して来ました
その影響は大きく、ロシア戦争の前と後では国の成長率が段違いで、街は急激に変化しています。
ロシア人が増えていくことに対するリスクを抗議するジョージア人は多いのですが、ロシア人によってもたらされる利益の恩恵を受ける人も多く、国としても多大な利益を得ているので、ロシア人を追い出すつもりはなく、ジョージア国民の中では複雑な感情を抱えながらロシア人と共存している感じです。
皮肉にも最も敵対しているロシアからのロシア人の流入により利益がもたらされているジョージアの向かう先はヨーロッパで、EU加盟を一番の目標に掲げ、「私達はヨーロッパだ、ヨーロッパ人」だという意識が高く、EUに向かって邁進しています。(スパイ法案、ロシア法案などがありロシア寄りに向かうのかなど色々問題はありますが)
ここでロシア戦争が終結し、ロシア人がジョージアからどんどん居なくなった後のジョージアはどうなるのか?
すぐにはならないと思いますが、EU諸国と同じ道を辿るのだとしたら、今の緩いジョージアはなくなり、それこそデジタルノマドビザが登場し、自由で緩い国ジョージアはもうなくなってしまうかもしれません。
今スペインのデジタルノマドビザを取るべく日々奮闘していますが、ジョージアにノマドビザができてしまったら、今ある自由は失われていくので、今のうちにジョージアでやれることをやっておいた方が良いように思います。
デジタルノマドビザを作る必要がないジョージアは、まだ自由な国という皮肉をこれからノマドで世界移住を考えている方はどこか心の片隅に置いておいてください。