ジョージア移住から1年以上が経過し移住当初からジョージア国内外かなりいろいろ周った。
ジョージアの気候について良く質問されるが正直言ってこの国は一筋縄ではいかない。
北海道ほどの国土しかない小国だがその中に全ての気候帯があると言っても過言ではないほどに多様性に富んでいる
かなりいろいろ周ってみてやっと少しこのような感じかなと把握できてきたので以下の自作気候マップを紹介します(ナミコ作成)
ここには書けるスペースが少ないので補足していきます。

僕らが住んでいる西ジョージア(クタイシ周辺のイメレッティ州やサメグレロ地方)
・ここは僕が移住前に寒さが極端に苦手な僕がかなり調べてよし!っと思っただけあり、 ジョージアの中、ヨーロッパの中でも冬でも穏やかでそこまで寒くなりません。
黒海と山々との適度な距離感や環境が抜群で、穏やかな気候と乾燥しすぎない適度な 湿気のバランスが湿潤の国日本から来た僕らには有難いです。
西に行きすぎてバトゥミに行くと湿気があり過ぎ、蚊やハエなどの虫が出てきて、東に行くと乾燥し過ぎていて喉や肌をやられます。クタイシの適度な湿気が日本人の肌にも優しく、夏でもほとんど蚊やハエがいない、ゴキブリも一度も出ないというパーフェクトバランスが保たれています。
黒海沿岸地域(バトゥミを中心にアジャラ&グリア地方など)
・高温多湿で海風と湿気が日本人には馴染みがあると思います。
ただバトゥミはジョージアのロンドンとジョージア人の友人達が言うように天気が変わりやすい、雨が降りやすく天気が崩れやすく不安定です。
(海沿いはどこもこんな感じかもしれませんが)
冬場などは風が強くなり天気もずっと悪いようです(冬場には近づかないようにしている)
7月中旬くらいから気温が30℃くらいになってきて、水温も上がり海の季節になってきます。
他の地域から来ると湿気を凄く感じます。
中央ジョージア(首都トビリシ周辺)
盆地になっているからか夏は暑く、冬は風が強く温度以上に体感温度が寒い
乾燥している印象で夏以外にクタイシからトビリシに来ると肌がカサカサになります。
トビリシは大都会なので人やビルや道路の照り返しなどで夏はかなり暑いですが、車で30分ほど行ったムツヘタなどに行けばわりと過ごしやすくなります。
初夏や秋頃がお勧めです
東ジョージア(カヘティ地方など)
極度乾燥という日本語の謎のTシャツを来ているジョージア人を結構見かけますが、
なかなかにこのエリアは西ジョージアから来た僕らにとっては極度乾燥しています
昼夜の温度差が激しく、良いぶどうつまり良いワインができる地域というのも納得ができます。
西ジョージアと比べると緑や高い樹木が少なく乾燥した大地という印象です
夏でも比較的過ごしやすく、冬は西ジョージアに比べたら寒いです。
小コーカサスエリア、南ジョージア(ボルジョミ、バクリアニ、アハルツィヘなど)
スワネッティ地方ほどではないがこのエリアも3000m、4000m級の山々があり夏は比較的涼しく、冬は雪が降り寒い。
バクリアニなどはジョージア屈指のウィンタースポーツのメッカ
トルコとの国境エリアはさらに乾燥していて半砂漠地帯のような所もあった。
夏に訪れたが日中は日差しが強く乾燥していて暑いが、朝晩は気温が下がり結構涼しかった。
生えている植物や周りの環境が他のエリアとも異なり、ボルジョミとアハルツィヘだけでもかなりの違いがある。
ボルジョミは針葉樹林が多くあり、その街並みが真似されている感じだがスイスや北欧のようだ。
大コーカサスエリア、北ジョージア(メスティア、ウシュグリ、スワネッティ、ラチャ地方など)
ジョージアで一番寒く、夏は避暑地として人気があるエリア
5000m、6000m級の山々が連なり自然の要塞となりロシアとの国境の壁となっている。
夏でも涼しく避暑地となり、冬は極寒で行くことができればウィンタースポーツも楽しめる。
8月のジョージアが一番暑い時期に1週間行ったが日中でも25度を越えることはほとんどなく朝晩は10度台前半かそれ以下になる時もあり涼しい。
寒さが厳しく土地が育ちにくいのでジョージアには珍しくワインがなく、郷土料理などのバリエーションも少ない
ただ圧倒的な大自然や、独自の文化が濃く世界遺産に認定されているほどユニークなエリア
まとめ
このように北海道ほどの国土の広さの小国ジョージアだが、その国土の中に全気候帯が集約されていると言っても過言ではないほどの多様性がある。
亜熱帯から亜寒帯まで、砂漠気候から温暖湿潤気候まで対局と言える極端な気候まで1つの国土の中にある。
日本も縦長で様々な島があり気候帯の多様性は世界の中でも多い方だと思うが、ジョージアのそれは小国ながらももっと多様性があると言える
僕らはその中でも西に1時間も行けば黒海にぶつかり、北に少し行けば大コーカサス山脈にぶつかるジョージア最初の首都、数千年前から都が築かれていたヨーロッパの中でも最も古い街の一つクタイシを選んだ。
慣れ親しんだ温暖湿潤気候と乾燥した大陸性気候の中間にあり、自然が豊かで冬は比較的温暖なので選んだ(東京の冬と同じような寒さ、ヨーロッパだがそこまで寒くならない)
首都トビリシとリゾートシティバトゥミのちょうど中間ぐらいにあり国際空港もあり立地が便利なのも選んだ理由の一つだ
住む環境、気候を選ぶというのは海外移住で最も大切な要素の1つだと思う
この気候的多様性に富んだジョージアに来てまたいろいろと学ぶことが多い