プーチンの動員令が出されてから召集令状を逃れたいロシア人の40歳以下の男性とその家族がロシアから大量に逃げ出した。
その中でもジョージアは1年間ヴィザなしで滞在できるし、陸路でも直に通れる国境を開いている国なので1日1万人以上のロシア人が逃れて来ている
まさにその国境にTBSの取材コーディネーター兼通訳で丸一週間同行した。
唯一陸路でも開かれている国境は着の身着のまま車や自転車や途中から歩きなどで国境を越えるロシア人で溢れていた。
ロシア側の国境では1週間以上待たされ何も誰も助けてくれなく冷たく当たられるが、ジョージアの国境を越えると自由と安全がある。
そしてジョージアにいるロシア人のNGOが無償で温かいお茶や食べ物、生活必需品などを配っている
ロシア人が陸路で通過できるジョージアの国境は首都トビリシから北に車で3時間以上かかり、コーカサス山脈の高い山々の奥地にあり軍用道路が走っているがなかなかの辺境地にある。
ロシア国内移動でも相当の移動距離や時間、様々な交通手段を使い逃れて来た人々はこの辺境地のロシア国境側で1週間ほど足止めにあい、食料もトイレすら与えられない。
首都トビリシでは日中半袖でもいられるほどだったが、国境の僻地は2000Mほどの高地にあるので肌寒い
欲しければブラックマーケットが横行し法外な値段(お湯だけで10倍から20倍の値段を言われる)をふっかけられる。
何とかジョージア側に辿り着けた人々にインタビューを行い、いろいろ話を聞いた。
みんな口を揃えて言うのが「自由」「平和」「安心」という言葉を使う
政治的なことや、ロシア政府批判の言葉は口にできない、口にするとどういう形で拘束されたり、ロシアに残る家族がどうなるかわからないからだ。
テレビやネットにはその辺がサラッとしか映っていないが、実際のところいろいろな方々にインタビューを行い、様々なことを話していただいた、もちろん多くの方に断られたが、危険やリスクが伴う中でもインタビューに答えていただいた方々に最大の敬意と感謝の気持ちを送りたい。答えてくれなかった方々に対しても
(※掲載許可いただいています)
北の国境での取材は2日間で終わったがその後プーチンがウクライナ4州の併合宣言を出したのと関連して、同じようにロシアがジョージアから占領して独立&承認している自治国南オセチアの国境を2カ所取材した。
また、ロシアから逃れて来たロシアの独立系メディアの方々を探し出しアポを取り2人とインタビューすることができた。
ヴェスナという若者のデモグループのメンバーで2日前にロシアから奥さんを残し単独で逃れて来た若者のインタビューも紹介してもらいすることができた。
とにかく丸7日間ロシアから逃れた様々な方々や南オセチア紛争の避難民、そしてジョージア人の若者達まで様々な方々の協力を得て取材を無事終えることができた。
これらの詳しい話はまた後日していきたいと思います
とにかく今はやりきった感、国境の取材許可からインタビューしたい方々を探して周りアポ取って、実際にインタビューする所までほぼ全て僕と友人達とその仲間達のコネをフルに使い行うことができたので満足感で満たされています。
事前に言ってくれたら、調査時間をくれたらもっと深い所まで探したり、行ける範囲も広がったのでしょうが、1日前や数時間前、数十分前に言われるので、それにしてはよく対応でき、何とか満足できる形まで落とし込めたかなとも思います。
様々な新しい経験ができ、実績も残せたので満足しています。
ご協力いただいた方々、TBSの方々ありがとうございました。