ボルジョミと言えばヨーロッパではジョージアという国名よりもその名だけが一人歩きするほど有名なミネラルウォーターの産地で、旧ソ連の国々やロシアでは森や綺麗な水のリゾートという感が強い。
真夏に行ったのにも関わらず朝晩涼しく、川や森に囲まれているので清涼感がありどこか日本の軽井沢に近いものがある。
ソ連時代からの有名リゾートだったからか、小さな街だが中心部には北欧やスイス風の建物が目立ち、道は整えられ観光客に溢れている。
しかし少し中心部から離れるとそこはジョージアの小さな街という感じで、道はガタガタで修復が間に合っていなく、旧市街風な所に行くとジョージアの田舎街丸出しでそのギャップが凄まじかった。
どこか過去の栄光にすがり現状を見ず改善しようとも変化しようともしない感が全体的にあり、それでも観光客が来るのでそのままほっておいている感じで僕はこの街があまり好きにはなれなかった。
レストランや様々な施設の料金は他の街よりも高く、しかしサービスはソ連時代のままで態度が高圧的で威圧的でやる気もないという最悪三拍子だったのでボルジョミの印象は良くなかった。
街の印象はあまり僕には良くなかったが、森や水は僕を癒してくれた。
水の音を聞きながら森を歩く、森と一体化する、森の声を聴けるまでただただ歩き続ける
森の中のトレッキングコースがいくつも整備されていて森林浴をしながら気持ち良く歩ける。
人間界は何だかギスギスしているが森の中に入るとホッとできる場所がいくつもある。
ジョージアは小さな国だが様々なタイプの自然があるので名所旧跡を訪れるのも楽しいが、文字通り自然を満喫できるのが素晴らしい。
ボルジョミの自然は木々といい水と言い気候と言い僕の中ではキリっとした清涼感あるクールな知的美人と言った印象だ。
ボルジョミがその名を世界に特にヨーロッパに轟かせたのは街の名がそのまま使われているミネラルウォーターだと思うが、この有名なボルジョミの源泉はよくもまあこれで世界に挑もうと思ったなという味で、逆にこれを広めた人達を僕は尊敬する
飲んでみたことがある人しかこの凄まじさはわからないと思うが、温泉水だよと言われていたがそんな生易しいものでもない。
表情から察してもらいたいが、飲み込むのも必死なほど
確かに身体には良いのかもしれないが、だからボルジョミは炭酸で誤魔化しているのかな?と思えるほど強力。
清々しい森を歩き、清らかな水の音を聞き、キリっとした空気を吸い心も身体もリセットする。
自分の足と頭で自由に歩み、好きに駆け抜け、譲れない思いは譲れなくて良いと思う
ボルジョミの清々しい空気のような気持ちを保ち続けたいが人間は時にそうはいかない
ボルジョミがこの源泉で世界に勝負しようと思ったように世の中は何が起こるかわからない
今はただただ前に進もう、前に進もうとする気持ち、先を想像する力、未来を創造していく力を養おう
コロナでジョージアの学校も始まるかどうか怪しくなってきたが、まあ旅を続けながら学んでいこう
正しいかもしれないことをやり続けていこう、信念だけはくじけないように
ボルジョミの森が教えてくれたこと、ただただ歩き続けてみよう
ここでリセットしてまた新たに歩き続けよう