現在ジョージアも夏真っ盛り、ジョージア人もこぞって海に出かけています。
ジョージアのビーチやリゾートと言えばバトゥミが圧倒的に有名ですが今の時期バトゥミの海に行くと凄い人で溢れています。
そこで実はダイビングインストラクターとして20年以上のキャリアがあり自分のショップも持っていて世界中の海で働いたり、プライベートでも周っている僕がジョージアの海の魅力や穴場をお教えします。
今のところバトゥミ、ウレキ、アナクリア、ポティしか海は行っていないですが、だいたいジョージアの海、黒海沿岸の北から南そして中間と行ってみたのでだいたいは掴めていると思います。
時期的にも6月後半から7月そして8月のハイシーズン、快晴から雨、曇り、嵐と経験していますのでジョージアの海の良い所も残念な所も抑えているかと思います。
まず圧倒的に有名なバトゥミですが、これだけコロナ禍でも観光客が集まるくらいなのもあり人工的にも綺麗にしているのもあるかと思いますが、想像以上に綺麗な印象です。
ただ8月になると人がもの凄く増えてなかなかに芋洗い状態です。(コロナ禍でもこれだからアフターコロナはどうなっちゃうのでしょう)
6月はまだ海水が冷たく、天候も安定しないのでなかなかに寒く、7月後半くらいにならないと日本人にはきついんじゃないかなと思う感じです。(8月に入って来たら水温もかなり上がりずっと泳いでいられます)
バトゥミのビーチのちょっとネックな所が下が大小の立派な石なのでこれがなかなかに寝ころぶにも泳ぐにも痛く、僕はサンダルを履いたまま入りました。
バトゥミのビーチの石ゴロゴロ問題を回避したかったらバトゥミよりも北の方に行けばビーチが砂に変っていきます。
ウレキもアナクリアも砂浜でした。(アナクリアは石ゴロゴロのビーチもあった)
ウレキは特徴的な黒砂のビーチしかもミネラル豊富で磁気を帯びているらしくヒーリング効果がある砂浜としても有名です。
実際に磁石を近づけてみたら砂鉄のように砂が磁石に凄い勢いでくっつきました。
オジサンたちが砂浜に埋まってそのヒーリング効果の恩恵をあずかろうと必死になって真っ黒になっている姿がなかなかに滑稽なのもこのビーチの光景の1つ。
まさに黒海、ここから黒海という名前が付いたんじゃないかと思えるほど下が黒砂なので海の見え方もバトゥミに比べても黒い海に見えます。
ウレキも長いビーチが続いているのですが、南の方がその磁力を帯びた黒砂の濃度が濃いのか、北の方に行くとちょっと茶色い砂が混じり磁力が弱い感じです。
ウレキのビーチのお勧めは人も比較的少なく磁力パワーが強い南の方のビーチです。
海的にも遠浅で子供達でも泳ぎやすかったです。(北の方に行くと波が複雑に砕け、流れで外洋に持っていかれる場所があり何度もレスキューされている光景を見かけました、時間帯やタイミングにもよりますがそういう場所がありますのでお気を付けください)
ポティは行った時が港湾物流会社の視察やその日が大雨だったので海はほぼ見れず、大きな港なのでそこを避けないと海で泳ぐのは厳しいです。(釣りをやっている人はいました)
海で遊ぶなら南のマルタクヴァ(Maltakva)やちょっと有名なビーチ、グリゴレッティ(Grigoleti)まで行った方が良いと思います。
ポティ自体は南の国立公園のような場所の湖でボートに乗り遊覧したり、釣りしたりするぐらいで海遊びには向いていないはずです。
さらに北のアフハジア自治国との国境付近のリゾートアナクリアは行ってみましたがビーチは確かに黒砂と茶色の砂が混じり人も少なく良い感じですが、肝心な海は悲惨でした。
川が海に合流しているので雨が降ると川の水かさが増しその川の濁った水が大量に海に入り込み海自体が茶色に濁ってとても泳げたものではなくなります。(川からの流木なりゴミなりが大量に混ざり見た目も汚くなりますし)
リゾート自体も廃墟になってしまったものが目立ち、なかなかに寂れたリゾートという感じになってしまっているアナクリア。深海港の開発計画が頓挫してから一気に忘れ去られたリゾートになってしまった印象です。
バトゥミやウレキに比べて極端に人が少なく、静かな寂れたリゾートや廃墟好きな方にはお勧めです。(雨が降らなく川の水が混じらなければ砂浜のビーチですし、良いと思います、天候次第か今後のインフラ整備などの影響でガラッと化けるリゾートになるかもしれません)
まとめ
僕らは思いっきり海で遊びたい6歳と8歳の子供連れで、バトゥミは何回か行きジョージアにも慣れているので、特に子連れにはウレキをお勧めします。
下が全て砂なので裸足で泳げますし、遠浅なので子供でも安心して遊べます。
ウレキの方が子連れが多く、レストランなども小さい子供が必ずどこもいるので気兼ねなく過ごすことができます。
バトゥミも良いですが海でがっつり遊ぶというよりはリゾートタウンでナイトライフやカジノ、グルメもショッピングも含め楽しむ感じでウレキとは全く印象が異なります。
ハワイで例えるならバトゥミはオアフ島でウレキはカウアイ島と行った感じでウレキはローカル感が残る落ち着いた長期滞在の人が多いローカルリゾートといった感じです。
アナクリアはモロカイ島のような感じで秘境でもっとローカル感が強く一瞬深海港開発で投資が一気に集まり一気に盛り上がったけど一気に冷めてしまった一発花火的な感じで今後上手くインフラ整備などが進めば大化けするリゾートかもしれません。
この8月のハイシーズンは海遊びするならバトゥミは超飽和状態、コブレッティも混んでいる感じ(コブレッティのビーチも石ゴロゴロらしい)なのでウレキまで人が流れて来て、ウレキですら日中の日が差している時は結構な人なのでどんどん北のビーチにアフターコロナなどは人が移動していくと思います。
まだウレキ止まりで満足できていますが、アフターコロナで人がもっと流れて来る来年の夏などは新しい場所を開拓していかないとダメかもしれません。
バトゥミでもウレキでもイルカの群れをビーチから見れ、ジョージアの海ももっと知れば知るほど手つかずの海や生物が残る最高の海に出会えるかもしれないという期待があります。
今後もジョージアの山や名所や自然だけでなく海にも注目して深く掘り下げていこうと思います。