クタイシはジョージア1古い街、ジョージア最初の首都でありヨーロッパの中でも最も古い街の一つに数えられる。
ただでさえ歴史ある街なのだがもっと時代を遡るとクタイシ近郊のサタプリアでその名もサタプリアザウルスというヨーロッパ型の恐竜とも違う恐竜が発見されている。
その他の恐竜の化石も多く見つかっていて、考古学的にも面白い地域となっている。
ちなみにジョージア中部でホモゲオルギクスと言われるアフリカに次ぐ古い化石人類が発見されている。
ジャワ原人や北京原人よりも古く180万年前以上のもので驚く。
そんな古い古い歴史あるジョージアのクタイシから車で20分ほど、徒歩2時間ほどの所にサタプリアザウルスで有名なサタプリア自然保護区がある。
僕らはサタプリアまで行く交通機関が面倒だったので家から歩いて2時間ほどかけてこの自然保護区まで辿り着いた。
歩いて行こうとする愚か者はいないのか?
誰一人としてすれ違わなく、時に恐竜が今でも出て来そうな鬱蒼とした森や林、山を抜けて行く。
途中の民家で呼び止められ庭に生っている柿をもらったり、牛や犬や鶏に出会い
景色も良いし、おにぎりとバナナとおやつを持ち、行楽の秋を楽しみながらサタプリアまでの道程をピクニックしながら歩いた。
サタプリア自然保護区はジョージアの国立公園に指定されており、主に恐竜の化石や足跡、標本?のようなものがあるゾーンと、ゴムのようなものでできた恐竜達がいるゾーンそして鍾乳洞を抜けていくゾーンに別れていた。
門がありツアーガイドと一緒でしか入場できなく、入場料がジョージアにしてはなかなかに高い。
この手の国が絡んでいる施設は従業員の態度が旧ソ連的で高圧的で高額な外国人料金を取るので二重にムカつく。
片道2時間かけて来たがその態度と料金をみて本気でそのまま帰ろうかと思ったほど
またガイドが来るまで客が30分以上待たなくてはいけなく、ジョージアあるあるでガイドは1人に何十人も案内するのでみんなガイドを無視、どんどん先に進む、ガイドも気にしないでダラダラ歩き、煙草を吸いながら説明している。
もちろん英語のガイドなどなく、ジョージア語のみ
わかろうがわかるまいが気にしていない様子。
僕らも完全にガイドを無視して自分達のペースで見て周った。
僕ら以外全員ジョージア人で子供連れがほとんど。
それも納得、ちょっとした公園のような感じで、巨大な恐竜のレプリカは子供には嬉しいが大人には物足りない。
張りぼてのような感じの恐竜たちの足跡や壁紙が広がり、何と言うかチープな感じで「さあ次々」ってな感じであっという間に終わってしまった。
鍾乳洞は全く見たことない方には素晴らしいものかもしれないが、これも子供だましと言うか明るすぎるし、カラフル過ぎて幻滅してしまう。
おそらく以前は自由に触れていたようで、鍾乳石やクリスタルの輝きが全て失われていてみんなどす黒くなっている。
子供と一緒にちょっとしたテーマパーク感覚、小さな動物園感覚で行くなら良いが、がちに恐竜や鍾乳洞を目指して来るとガッカリすると思います。
それよりも僕らはおにぎりを持って秋の紅葉の中を森や林とクタイシ郊外の山道を歩けたのが楽しかったです。
手つかずの自然や歴史的建造物以外のこういう施設はちょっとガッカリさせられることが多いジョージアなので、あまり期待せずにいてください。