ジョージアも他の欧米諸国に倣って12月1日からグリーンパス(ワクチンパスポート)を導入し始めた。
しかしそもそも西欧諸国と違いワクチン普及率30%ほどのジョージアでどこまでグリーンパスが適用されているのか?その実態を僕らが住むクタイシを中心に追ってみようと思う。
ジョージアでは当然グリーンパスを巡り度々抗議行動やデモが行われている。
反抗精神、反骨精神が強いジョージアでこのような人権侵害、差別的とも言えるグリーンパスがどこまで通るのか?国民が許すのかが非常に興味深い。
ちなみに僕らもグリーンパス大反対で、ワクチンは打ちたくない、しかも小さな子供が2人いるという不届き者だ
導入された初日からいろいろクタイシの街の中心を周ってみたが、表向きにはあまり変っていない様子。
ただし明らかにいつもより人が少ないカフェやレストランがあるのに気が付き始めた。
店の入口に親切にジョージア語で何やら書いてあるものを翻訳してみるといろいろわかってきた。中には英語で書かれているものもあり、その店の主張も感情も入り混じってあるようなものもある
こんな店には頼まれても行きたくない(ヒンカリ専門店のチェーン)
人が人を裁く、区別するのが何故まかり通っている世の中になってしまったのか?
そこの根本的本質から考えたい
グリーンパスが導入されてから10日ほどが経ったがクタイシだからなのか?やはりジョージアスタイルで緩いし、本質的な部分で人に優しい
形だけ協力している感じの、仕事だからしょうがなくやっている人々が多いように感じる。
グローバルチェーンや国内チェーンの飲食店や施設は基本的にどこも規制が厳しく入れない。
ただ提示を求められて「グリーンパス持ってないよ」と言っても、何を咎められるわけでもなく「あ、そうですか、では入れません」と言われるか、無言で拒否されるかぐらいで済む。
むしろ従業員から「入れないんだ。ごめんね」と申し訳なさそうに言ってくれる。
カルフールのイートインコーナーでもグリーンパスの提示が必要だったのにはちょっと驚いたが、入り口に看板を出していた。
クタイシでグリーンパスを提示しないといけないお店をいろいろ体当たり取材してきたが、やはりお店のポリシーや対応する従業員やマネージャーなどの対応次第で、基本的には形だけで、緩かった。
パラティ、シスターズなどの人気店は問答無用に断られてしまったが
以外にもフェイスブックなどで取り上げられているこのレストランはノーチェックだった。
また前回紹介したクタイシ名物の立ち飲みケバブバーではグリーンパスなど見向きもされなかった。
どこがOKでどこがNGなのか正直直接行って確認するしかなさそうだ。
グローバルチェーンのマクドナルドやウェンディーズ、ダンキンドーナッツなどではしっかりグリーンパスチェックを行っているからか、客足が減っていて、全く客がいないお店も目立つ。
国内チェーンのファーストフードのお店に行ってみたが、ジョージア系はざるな部分が多く、入口にチェックする人がいなければ何もチェックされなく、いないことが多いのでタイミング合わせてすっと入り、一度入ってしまうと何故か全く追って来ないのでそのまま入れてしまう。
グリーンパスに関しても「ジョージア適当で良かったー!」と思っている。
ここクタイシでもグリーンパスへの抗議行動、やめさせようとするデモや集会が週末行われている(家の目の前が劇場でそこにみんな集まる)
そもそもこのパスはアメリカやEU諸国への小国ジョージアの忠誠的な意味合いが強いのではないかと思う。
日本と違いジョージアは国民が意見を持ち、立ち上がっているのでなかなか政府の、欧米列強の思い通りにはさせない
このまま行くと1カ月ぐらいしたらかなり緩く、曖昧な感じになるのではないかと期待が持てる
自分達の意志を持ち、声を出し続けることが重要だ
僕ら一人一人が主人公であり、意志を持ち人権があり、生きている、生かされている人間なのだから
誰にも自分の自由を侵させない