今回のテレビ取材コーディネーター兼通訳は主に密着取材、ドキュメンタリーで【ウクライナ侵攻後ジョージアで生活するロシア人達】がテーマの取材でした。

プーチンの動員令発令後ジョージアに逃れて来たあるロシア人女性と、ウクライナ侵攻後にジョージアに移り住み1年ちょっと生活を続けているロシア人男性の密着取材協力をしました。

丸1週間の取材期間で２つの密着取材をやり、彼女らがウクライナ避難民へのボランティアに参加する様子や、ボランティアの代表との打ち合わせの様子やウクライナ避難民と話す様子、反ロシア感情も漂うジョージアでどのような生活をしているのか？実際に住んでいる家やどのように暮らしているのかなどまで細部まで密着したドキュメンタリー風になっているはずです。

（現在編集作業中）

前回のテレビ取材コーディネーター兼通訳はこちらです。

また反ロシア感情を露わにしていてロシア人への入店にビザ制度まで設けている世界のメディアでも有名なジョージア人経営のあるバーのオーナーへのインタビューや、380万人の人口の中で10万人以上も現在ロシア人がジョージア国内で生活していることへの問題点などを街頭インタビューで街行く人々に質問してみました。

今回は主にジョージアに住むロシア人達のテレビ取材でしたが、この国の国民であるジョージア人達も大量のロシア人達が流入してきて歴史的観点からも自分達の実際の今現在の暮らしにしても決して一言では表せない複雑な感情を持っています。

放送日時はまだ決まっていなく、おそらく7月か遅くても8月頃とのこと、また日時が決まり次第このブログでもお知らせ致します。今回はテレビ朝日さんの取材でした。

今回密着取材したのはいずれも20代前半のロシア人の男女でしたが、大学卒業直後もしくは戦争により大学を中退して単身ジョージアに逃れて来ていますが、どうやって働きどうやって生活を成り立てていくか？海外生活を継続させていくかの問題があり僕らや日本の若者はじめ様々な方にも共通することだと思います。

それに加えて彼らの主な収入源はYoutuberとしてなのですが、反ロシア、ウクライナ支援、反戦デモ等に加わっていて発信し続けている分よりロシアに戻れない、帰ったとしても逮捕され刑務所に入れられる可能性が高いので自国に帰れないという怖れもあります。

それで国境が開かれていてビザの規制も緩く物価も安いジョージアに来ましたが、歴史的にも現実的にも国土の20%を不法にロシアに占拠されていて、侵攻後大量のロシア人流入により物価高騰などの様々な問題を抱えるジョージアに居続けても反ロシア感情と常に向き合い続けないといけませんので彼らの気が休まることはありません

その葛藤や不安や怖れから逃れ、少しでもロシア人としての罪滅ぼし、償いができないかとウクライナ避難民へのボランティア活動やジョージアのゴミ拾いのボランティアに参加したり、今のロシアの酷さをYouTubeで英語で様々な国の人に配信していると語ってくれました。

彼らに数日間密着取材してみて、またジョージア国内にいる多くのロシア人の友人達と普段から話してみて思うのが、ロシア人達は非常に日本人とも近い部分が多く、繊細で奥ゆかしい部分があり勤勉で非常に多くのことを知っています

ロシアのウクライナ侵攻はロシア政府（プーチンも含め）の戦争であってロシア人みんなが戦争を望んでいる、行っているわけではなく、ジョージアにいる多くのロシア人達はむしろ戦争に反対している、ロシア政府に反対していて、そのための行動を起こしている勇気ある人達も多くいます。

そういう勇気ある魅力ある人々と今ジョージアで語り合える機会が持てていることに今回の取材を通しても非常に感謝しています。

スパシーバ！早くウクライナにもロシアにもそしてジョージアにもロシア政府の横暴、不法占拠、占領が終わり戦争がなくなり平和でそれぞれの民族や人種、国民を尊重できる日々が来ることを望んでいます。