私達の子供達は以前にもお話したが、2年間ジョージアのインターナショナルスクール(ほぼ私立)に通い、去年の9月からジョージアの公立小学校に通っています。
公立に移る前にインターに通うママ友&パパ友さん達から公立は大変だから辞めておけ的なことを結構聞いていたし、僕が長年関わっているフィリピンでは公立とインターでは雲泥の差があるので結構心配していました。
それでも、年々様々な物価が上がり、インターの授業料も上がっているジョージアで無料で教育が受けられる公立に通うことは何よりも魅力でした。
公立に通ってみてダメだったら、インターに頼み込んでインターに戻らせてもらおうとまで考えていました。
しかし実際に公立に通い始めて子供達の様子を見ているとそんな心配は要らないのではないかと思えるほど以前にも増して学校が楽しそうなので今回改めて公立校に移ってみてのリアルな感想を聞いてみました。
ジョージアの公立校とインターの違いをまとめたのはこちら
公立に移り最初の2ヵ月は通う予定だった学校の校舎の改修工事がまだ終わっていなく(ジョージアあるある)、別の学校に通っていましたが、担任の先生は今と同じで、この担任の先生との出会いが非常に良かったと僕らは思っています。
子供達は2人とも口を揃えて公立校の方がインターよりも好きだと言っています。
(現在9歳と11歳の女の子)
その理由を聞くと
①生徒の態度が違う
公立の方がインターよりも、クラスメイトや周りの生徒達がものを壊さない、嫌なことをしない、悪いことをしたら素直に謝ってくれるそうです。
インターはこれの逆で、周りの人の話も聞かないし、親や先生達も生徒を強く咎めたりしないそうです。
それと公立の生徒の方が優しい、お互い助け合う、先生の言うことを聞く、素直な子が多いそうです。
確かに学校にお迎えに行くといつも挨拶してくれ、日本語で「こんにちは」と言ってくれるクラスメイトもいて、純粋で優しい子が多いというのは一目見ても分かります
②先生の優しさが違う
インター時代でも優しくて良い担任の先生だなと感じていましたが、今の公立の担任の先生はそれよりも更に生徒に対する愛情の深さが素晴らしく、ただ優しいだけじゃなくしっかりとしかり、メリハリを持って教えてくれています。
子供達にもそれが凄く伝わっていて、先生のことが大好きですが、最も怖い存在だということも認識しています。
先生は優しい、気遣ってくれる、生徒を大切にしてくれる、しっかりと授業をしてくれたり注意してくれると子供達2人とも言っています。
③親たちの取り組み方、服装も違う
公立はわりと頻繁に保護者会のような事や、イベントを学校やクラス内で行うのでインター以上にクラスメイトの親と接する機会が多いように感じるが、一見しただけでもインターの親たちとは全然人種?が違う
子供達も言っているが、インターの親たちは服装も派手派手、キラキラで自分をアピールしている親が多いが、公立はその反対で質素で親ではなく子供が主体だというのを理解している親が多いので、インターあるあるの見栄の張り合いや、親同士の変な争いもないので楽だ
子供達曰く公立はクラスメイトが何かトラブルを起こした場合親が子供にしっかり謝らせるが、インターではそれはなく、なかったことのようにされてしまうらしい
子供達目線でのジョージアの公立校の方がインターよりも好きな理由だが、この構造が今のジョージアの大人社会にも結構表れているので面白いと感じる
変な資本主義、物質至上主義がもてはやされ、その方向に凄い勢いで進んでいくのはジョージアのような新興国あるあるで悪いことばかりではないとは思うが、本来のジョージアの伝統や文化、慣習などの良きジョージアが失われていくのをここ5年の中でも目のあたりにしている。
そういう変化を子供達は学校で身を持って感じ、嫌なことは嫌だ、おかしなことはおかしいと感じ、言えるようになっているのだからジョージアのような国で教育を受けているというのは決して悪いことではなく、日本にいては経験できないことだと思う。
様々な異なった環境で学び、どれが良いのか?どっちが好きなのかなどを色々と体験しながら素直に感じ続けていくだけでもジョージアのような新興国での教育移住の醍醐味だと思う
インターで学ばせてから公立校にも移ってみたのは色々と良かったと親としても思う