世界で最も規模が大きい人材系コンサルティング会社が世界の都市の生活費ランキングを26年間レポートしていますが、去年2021年のランキングが発表されました。
(世界中で働く人材ー多国籍企業や国などの海外雇用向けの参考資料)
全世界400都市のデータを集めて行っているものですが、世界で生活費の最も安い都市ランキングでジョージアの首都トビリシが2021年は3番目になりました。(2020年は7番目)
確かに実際に住んでみてジョージアの物価は安い、生活費ー家賃、食費、交通費どれをとっても世界有数の安さであることは確かです。
それに加えて住居や食材など旧ソ連やヨーロッパの影響もあり安いだけでなく、クオリティが高いつまりコスパが想像以上に良いです。
さらに言うとこのランキングにはジョージアは首都トビリシしかデータがないので僕らが住んでいるクタイシはもっとコスパが良いですし、生活費も当然もっと安いです。
世界の中でもこのランキングは主に首都か世界的にもかなり大きい都市しか取り上げていないので、そういう都市は総じて生活費は高くなり、国によって首都と地方都市の格差は相当開いている国もあるので参考にはなりますが国全体としては異なります。
例えばジョージアの首都トビリシと第二もしくは最近は第3の都市のクタイシではクタイシの方が生活費は安く、ジョージアはまだ地方格差は少ない方だと思いますが
フィリピンやマレーシア、タイなどは大きくマニラがランキングに載っていますが78位と80位のドイツのハンブルグよりも生活費が高く(高い方からのランキング)
第二の都市セブや僕が住んでいた地方都市のドゥマゲッティ市では同じ国ですがかなりの差があり、生活費だけで2倍から3倍以上の開きがあります。
生活費の比較的安い国で首都以外を狙う
移住先を選ぶのに生活費の安い国と検索してもその国全体の平均では安いかもしれませんが、どこの国でも言えるのが首都は一番高く、格差ができやすいのでフィリピンのマニラ、タイのバンコク、ベトナムのホーチミンやハノイのように大都市は生活費や物価が跳ね上がります。
ジョージアはその点トビリシはまだこのランキングにあるように生活費が安く、格差がそこまで生まれていませんが、経済発展や人口増加に伴いどんどん上がっていきます。
現に家賃はどんどん上がっていますし、インフレ率、物価上昇は10%代でどんどん上がっています。
あと5年も経てば今の何倍も高い生活費になっていると思います。(実際に僕が初めてジョージアに来た3年前と、住み始めた8カ月前と今を比べても物価は1.5倍から2倍ぐらいに上がっていますし、家賃もそのぐらいからもっと高くなっています)
生活費が安い国2021年ランキング
1位 キルギスの首都ビシュケク
2位 ザンビアの首都ルサカ
3位 ジョージアの首都トビリシ
4位 チュニジアの首都チュニス
5位 ブラジルの首都ブラジリア
生活費が高い国ランキング
1位 トルクメニスタンの首都アシガバート
2位 香港
3位 レバノンの首都ベイルート
4位 日本の首都東京
5位 スイスのチューリッヒ
日本は全体的な生活費が高く、東南アジアの国々は比較的安いがクオリティが低くコスパはあまり良くない
ちなみに日本は生活費が高いランキングから東京4位、大阪23位、名古屋が34位でジョージアに移住して来るとなると最も生活費が高い国の一つから最も生活費が安い国に移住する感じになります。
給料は30年以上上がっていない日本、コロナ禍でも問答無用に税金は上がるし、物価も上がっているしただただ数字を見るだけでも暮らしにくい状態であることだけは確かだと思います。
ジョージアに住んでみてわかったことは日本の住宅のレベルは決して高くはないこと、食材に関しても全然高くないこと、つまり何十年も変化がなく、衰退し続けていることに気が付かないようにしていることに気が付きました。
日本人の勤勉さや努力を続けられる真面目さ、忍耐力、技術力、優秀な人材が多く、信用できる人が多いのは世界的に見ても強い武器になりますが、それらを使う方向性や場面がずれている、みんなで本質を見失っている感じなのでもっと使いやすい環境に移れば良いのになと単純に思います。
僕らは同じ労力や能力、時間を使い同じような稼ぎなら住む国や環境を変え生活費自体をぐっと落とせればもっと心理的にも楽になるし、余暇を楽しんだり、働いてない時間の遊びの余裕が生まれるなと思ったのでジョージアのクタイシを選び移住して来ました。
上記した通りジョージア暮らしは予想していた以上に良く、全体のクオリティが思っていた以上に良かったので生活費はぐっと落としましたが、全体のクオリティがそこまで落ちていない、むしろ日本よりも上がっているくらいなので満足しています。
フィリピンやタイ、マレーシア、日本の離島や地方都市に住んでいた時はそうはいきませんでした。生活費は落とせましたが、クオリティが下がりましたし、東南アジアの国は日本並みのクオリティを求めようと思ったら日本以上に高く、ベースのクオリティが低いので生活費特に家賃が低いという感じでした。
ランキングに載らない隠れた宝のような地方都市を狙う
結論を言うとジョージアが世界で3番目に生活費が安い国というのは本当でさらに全体のクオリティ=コスパも良いですが、地方都市なども入れるともっと生活費が安い国というか街は世界にいろいろあります。
ジョージアでもランキングに載った首都のトビリシは凄い勢いで物価が爆上がりしているのでクタイシを僕らは選びましたし、本当の生活費の安さやコスパを狙うならその国の首都ではなく地方都市や第二、第3ぐらいの規模でそこそこ便利で環境が良い街を狙った方が良いと僕は思います。(言葉の問題や便利度、情報のなさなどの障害は首都よりはありますが、その分がコスパや生活費の安さに繋がっていると僕は思います)
5年から10年後にはジョージア特にトビリシは様変わりしていてもうコスパが良い国とは呼ばれていない可能性が高いと思います。
次のコスパが良い国も探していこうと思っていますが、僕らは少なからず首都には目を付けず地方都市を狙います。
こういうランキングに出てこない隠れた宝のような都市が世界にはまだまだあると思うのでそちらの方を探すのが楽しみです。