ジョージアにはクリスマス、新年、イースターが2回ずつある。
イスラム教圏ではこれらは基本的に祝わないが、ジョージアはどっちももれなく祝ったりするからまたオカシナなことになる
ジョージアはEUに入ることを目指し、西欧寄りなのでだんだん本来のジョージアの伝統的行事や文化を少しずつ失いつつあるので残念に感じ、このダブルスタンダードを完全に失って欲しくない
何故2回ずつあるかと言うと、ジョージアが主に信仰しているのがキリスト教の中でもジョージア正教、東方教会系だからである
西欧が信仰しているカトリックやプロテスタントなどとは異なり、ユリウス暦を元に動いているのでそれぞれがずれ、上記したように西欧寄りなので西欧の行事も祝うようになっている
西欧のクリスマスは12月25日だが、ジョージアのクリスマスは1月7日
西欧の新年は1月1日だが、ジョージアの新年は1月14日
イースターはその年によって違うが、今年2023年の西欧のイースターは4月9日前後で4月6日から10日くらいがイースター休暇だが
ジョージアの今年のイースターは4月16日で、4月14日から17日ぐらいがイースター休暇になる
このように西欧が使う暦とは微妙にずれ、独自の暦を持ちそれぞれ独自に動いている。
しかし、大らかなジョージア人は西欧の行事も一緒に祝う
ただし、仕事や様々なことが西欧がベースになってきてしまっているので近年は新年は1月1日に祝うことが多く、クリスマスは2回やる感じで、ジョージア独自のクリスマスツリーなどは1月14日の新年が終わるまで燃やさずに飾っておく(西欧のクリスマスツリーも飾る)
イースターは卵などは飾ったり準備するが西欧のそれとは微妙に異なり、祝う日にちもずれてジョージアのイースターの方が学校など休みになる
なかなかアベコベだが、僕は日本に近いものがあると思うし、まだジョージアの伝統が失われていないだけましで、このままダブルスタンダードでも残り続けていって欲しい
ジョージアは北海道ほどの国土に370万人ほどの人口しかいない小国だが、ジョージア独自のもの、ジョージアらしさが色濃く残り、西欧スタンダードに屈しない強さと大らかさと優しさがあり僕らはこの国が気に入っている
世界のクリスマスとか新年とかがどれも一緒ではなく、みんな同じではないことをジョージアが身を持って証明してくれている
みんな違ってみんな良い
違うことには理由がしっかりあり、みんな同じでいるよりも難しいが、強さと優しさと大らかさを内包している