Journey Georgia Coordinator

ジャーニー ジョージア コーディネーター

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ジョージアでワインの収穫を手伝う&スプラの醍醐味

ジョージアという国を一言で表せと言われたらジョージア人でも「ワインの国」という人は多いと思う

そのぐらいジョージア人にとってワインは大切で、8000年前からの伝統と文化を受け継いできたジョージア人の誇りが凝縮されている

僕らが今回参加させていただいたワイン用のブドウ収穫もジョージアの一大イベントなのじゃないかと思い、どうしても参加させて欲しいと友人のワイナリーオーナーに頼んだ

以前このブログでも紹介したクタイシから車で20分ほど行ったツゥカルトゥボにあるワイナリーをやっている友人に頼んだが、かなりこだわっていて収穫の日取りがなかなかに延び、もう忘れてしまったのではないかと完全に諦めている時に「日曜日に収穫やるから来るか?」と連絡があった。

(日曜日にスタンバイしていたが、結局月曜日に延びたので子供達は参加できなかった。今思うと学校休めせても行けば良いほど貴重な経験ができた。来年は学校休ませても子供達も参加させようと思います)

この日収穫したのは、西ジョージアの固有ブドウ品種オツカヌリサペレで他のブドウよりも遅く収穫される赤ブドウで、このオツカヌリサペレの赤ワインが他に類をみないほどにユニークで、美味しくジョージアの赤ワインと言うとサペラヴィ種系統がかなり多いので、この西ジョージアの固有ブドウと向き合えたのが嬉しかった

果実がTの字のように実り、所々に緑色の粒粒が交じっているのがこのオツカヌリサペレの特徴で姿形からしてもユニークなぶどうで面白い

ワイナリーオーナー夫妻とその親戚やぶどう畑を管理している方々6名ほどと僕ら日本人チーム3名でこの日は1.2トンのオツカヌリサペレを収穫した。

ぶどうの収穫は思いがけず楽しく、無心で黙々と自然の中ぶどうと向き合いながらの時間は瞑想にも似ていた

村の景色がとにかく美しかった

一面ぶどう畑が広がり、コーカサス山脈の雄大な広がりと雪山の神々しさ、そして目の前には黄色や赤に紅葉したぶどうの葉っぱとたわわに実る赤ぶどう達、夕刻に迫る秋の光がノスタルジーをも感じさせ、古代の人々も全く同じような形で手摘みでぶどうを収穫しワインを作っていたのかなとタイムスリップしたような錯覚さえおぼえた

何とか日が沈み切る前にぶどうの収穫を終え、収穫瞑想で肉体も精神も整えられた僕らはさあ帰るぞ!と思っていたが、ジョージアの伝統はすんなり僕らを帰してはくれなかった。

「晩御飯をご馳走させてくれないと収穫したぶどうは持って行けないぞー」っとぶどう畑のオーナー家族が言い、晩御飯だけでは終わらないジョージアの伝統、つまりスプラありきのぶどうの収穫であった

実際にぶどうの収穫をしている時はほぼ話さなかったみんながワインを飲み、ご馳走を食べ、文字通り酒を酌み交わす度に饒舌になっていき、ジョージア式宴会スプラがみんなを1つにしていき、気が付いたらジョージア語が分からなくても何でも関係なくなり、みんながジョージア語なのかもわからない言葉で会話している不思議空間と化していた

「この村に来た最初の日本人達だ!」と歓迎され、1人1人の苗字を名乗り、先祖も今もこれからも含めた、あの世とこの世も日本人もジョージア人も、村の人達も犬もぶどうもみんなと一緒に乾杯する楽しいスプラだった

帰る頃にはもうみんなでハグしたりキスしたり、乾杯のオンパレードでなかなかにカオスでしたが、子供達も含め家の人みんなで見送ってくれ、遠い故郷に久しぶりに帰ったような歓待ぶりで、とても温かく心の底から楽しいと感じる時間でした。

改めてジョージアの伝統と文化の素晴らしさを身体も心も内臓も存分に味わい、やっぱりジョージア移住して来て本当に良かったと感じた1日でした

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