クタイシに11年間住み英語学校を経営するアメリカ人のジョンからどういう経緯かよくわからないがNGO団体の創立者と会って話をして欲しいと連れていってもらった。
クタイシにある「オープンハウス」というNGO、4年前に発足して発達障害(自閉症など)の子供達を支援する療育施設を運営している。
4年前は3名ではじめて10名ほどの子供達しかいなかったが、今や急速にニーズが増えてスタッフが35名、子供達は150名にもなり3つの施設と新たに二階建ての大きな家を購入しリノベーション中だ
ジョージア政府からの助成金やEUや欧米諸国からの寄付や設備や道具などの寄贈、それでも足りないので創立者3名がサイコセラピストや理学療法士なので、別で患者を受けその収入も運営費用に回している。
ナミコの長女が発達障害児なので日本の療育施設等もナミコは知っているが、施設はジョージアの方が古いが設備の整い具合や何よりもスタッフが多く若くやる気があり、ほぼマンツーマンでやっているので日本よりもよっぽど優れた施設だそうだ
とにかく創立者の女性3名といいスタッフみんながやる気と使命感に満ちていて、人間個人としても魅力的で素敵な人々だ
困っている人を助けるのは当然のことだ、人を助けるのに自分の人生をかけるのは自然なことだという感じがあり、みんな自然体で大きな愛に満ちている感じだ。
ジョージア人の素晴らしい所が集約されている感じでその本物の愛や優しさに押しつけがましさや、いやらしさが全然ない
4年前のスタート時はかなり苦労したようで、一昔前の日本のように、ジョージアの地方都市クタイシやその周辺地域では一般的な家庭で障害児を持つということが世間体的にも、周りの目を気にするので、良いこととされなく、障害児として生まれた子達は外にも出させてもらえず、ひたすら家の中で隠れて過ごすことになる。
家族の、一族の恥のように扱われてしまい、いないもののように扱われ満足な教育も受けられなく孤独なまま過ごすことになってしまう。
しかし、「オープンハウス」ができたことにより、無償で子供達の教育や療育をしてもらえるという噂がクタイシやその周辺の地域に広まり、子供を連れて来る親たちが凄い勢いで増えていった。
子供達を外に出すことに成功し、「オープンハウス」に連れて来る所までに至り、オープンハウスを求める人々が増えていった。
この先もどんどんオープンハウスに助けを求めてやってくる親御さん達や子供達が増えていくと思う。
スタッフをどんどん増やしていきたいが、トレーニングするのもなかなか大変だし、ジョージア政府からの援助金も乏しい
僕らができることとして思いつき、提案や確認をしてみたのが、ボランティアスタッフとして参加することと、スタディツアー、サマーキャンプの1つのプログラムとして参加すること、日本の発達障害を持っている子供達を通わせるツアーのようなものをやること
創立者や何名かのスタッフは英語が堪能なので英語で説明してくれたり参加することもできる。
ボランティアスタッフとして体験してみたい方はまずは創立者からの指導を有料で受け何ができるかを探っていく必要があるかと思う(運営資金に回してもらう)
スタディツアーやサマーキャンプ、その他のツアーなどで得た収入をNGO「オープンハウス」に寄付するという形ができると思う。
日本人の発達障害児でもオープンハウスで療養を受けることは可能だが言葉の問題をクリアする必要がある。
そのためのボランティア育成も考えられるし、ジョージアで様々な経験を積みながらオープンハウスに通うこともできる。
ただ単純にこのNGOに寄付することはできるが、それだけではつまらない気がした。
この素敵な人々が運営する、ピュアな子供達の笑顔溢れる家で一緒に様々なことを体験し、オープンハウスの一員になり思い出や経験をシェアしてお金もシェアしていくという方が僕はここの雰囲気にふさわしいのではないかと思った。
音楽療法の最中だったと思うが一人の女の子が見学に行った僕らに歌をプレゼントしてくれた。
滅茶苦茶恥ずかしそうにしていたが心がふるえた
誰かのために何かをしたい、喜んでもらいたいという気持ちは全世界みんな共通だ