
私達が訪れたジョージア世界遺産3件の中の最後の1つで首都トビリシから車で30分ほどの古都ムツヘタにある。
ジョージアの世界遺産は以下で3件中2件は西ジョージアにあり、自然遺産の1つも西ジョージアにある。
世界文化遺産
①ムツヘタの歴史的建造物群(ムツヘタ)
②ゲラッティ修道院(クタイシ近郊)
③上スワネッティ(スワネッティ地方)
自然遺産
①コルキスの雨林、湿地群(西ジョージアの広範囲)
今回訪れたムツヘタの世界遺産は名称変更が何度かされて今に落ち着いているが、ムツヘタの街全体を言っているような印象だがそうではなく、タイトルにも付けた通り3つのキリスト教建造物(教会)を指しているようだ。
①スヴェティツホヴェリ大聖堂

②サムタヴロ教会・修道院

③ムツヘティス・ジワリ

の3つでいずれもムツヘタの街から徒歩で行けたので周りやすかった。
③に関しては僕らはどこでも徒歩で行ってしまうクレイジーなファミリーなので思っていたよりも楽に行けたが、ルートが分かりづらく片道1時間ほどちょっとした山道も歩くのでほとんどの人は車やタクシーなどで行くのかもしれない。(行きも帰りも誰ともすれ違わなかった)
ただ歩いて行ったことにより、巡礼の道を辿るような感覚でよりジワリが神聖に感じられ、あの場所に建てるべくして建てられたんだなという感じが持てた
11月の後半に行ったこともあり紅葉や落ち葉が美しく、東ジョージアの秋を十分に感じられたのも良かった。

スヴェティツホヴェリ大聖堂はムツヘタで泊っていた宿のベランダからも眺められ、鐘の音がかなり聞こえるほどの距離に泊まっていたので常に身近に感じられた。
ムツヘタの世界遺産のどれもが決して観光客だけが訪れる観光地ではなく、むしろジョージアの人々で溢れていて、西ジョージアのゲラッティ修道院や元世界遺産のバクラッティなどよりも人が多く、古く威厳がある感じがした。
それにしてもトビリシから30分という好立地なのも影響してか、僕らがジョージアで行ったどんな場所よりも観光地化が進んでいてムツヘタの街は観光客の呼び込みの声と観光地料金で溢れていた
せっかくのドラクエのような美しい街並みが極度の観光地化で台無しになりかねないのでもう少し賢くやってもらいたいと正直思った。
こういう所がムツヘタの度重なる世界遺産登録の変更や一時は危機にさらされている世界遺産に登録された所以であるかもしれない。
トビリシから日帰りで来る人がかなり多いようだが、ムツヘタの街を味わいたかったら僕はムツヘタに泊り観光客が帰った後の時間帯や来る前の朝の時間帯をお勧めします。
日が昇り始めた早朝のムツヘタの光景や、夕暮れのムツヘタの街はとても美しかった。
