ジョージアの秋はぶどうの季節で、ぶどう仕事で忙しい
夏休みが終わりジョージアに帰国して早々、クタイシの自宅に友人のギオルギが渡したいお菓子があるというので遊びに来てくれた
おばあちゃんの村でぶどうの収穫を手伝い、そのぶどうとぶどうジュース、そしてフェラムシ(ペラムシ)というぶどうの果汁と小麦粉を混ぜて作ったジョージアの伝統的なお菓子を持ってきてくれた。
おばあちゃんの村はクタイシがあるイメレッティ州の隣の地域のレチフミにあり、そこで採れた白ぶどう(ワインで有名な地域)、イメレッティ、ラチャ・レチフミ地方にある固有種だと思うが、糖度が高く、若干の品のある酸味も感じられ本当に美味しい
ぶどうジュースは高級ぶどうジュースのようで、本当にそのまんまなのだろうが、交じりっけなしのぶどう100%のレチフミぶどうジュースはジョージアの自然の豊かさをダイレクトに味わえるピュアな美味しさ
フェラムシは砂糖をいっさい使っていなくぶどうの甘さだけなのだが、和菓子のような上品さとぶどうの甘みと酸味が絶妙で、ギオルギは甘すぎて3口以上食べれないかもと言っていたが、甘いと言ってもナチュラルな甘さで、上品な酸味もお菓子になると酸味がちょっと増して、それが甘みだけではない絶妙なハーモニーを生み出してくれるので、パクパク食べれてしまう。

クタイシの家々は様々な種類のぶどうがたわわに実り、柿や梨などが実り始め、初秋はぶどうが断然優勢、ぶどうの季節
ここから9月後半からぶどうの収穫が始まり、西ジョージアは少し遅いので10月に入ってからや、固有種のオツカヌリサペレ などは10月の後半や11月に入ってからとかなり遅く収穫されるものもある。
初秋はぶどうから始まり、晩秋に近づくと干し柿を作ったり、梨のコンポートやリンゴでケーキやお菓子を作ったりジョージアは秋も豊か
ぶどうは特に各家庭でもワインを造り、ジュースを作り、搾りかすでチャチャを造ったり、果汁で今回持って来てくれたフェラムシや最近日本でも認知度がちょっと上がってきたチュルチュヘラを作ったりと、ジョージア人にとってぶどうは欠かせないもの。
ぶどうと共に文化を育んできたと言っても過言ではないほどジョージア人にとって、ぶどうは大切なもの、「ジョージア人の魂、アイデンティティ、命の次に大切なもの、次に繋げていくもの、などなど」ぶどうを称える言葉や歌や詩などはジョージアでは数限りなくあるほど
長い夏休みが終わり、ジョージアに帰国した我々が最初に目にし、口にする光景がまさにこのぶどうの秋であり、ジョージアの原風景なので、「やっぱりジョージア帰って来て良かったな、ジョージアは本当に豊かだな」っと思わせてくれる