近年、ジョージアでの英語留学に関するお問い合わせをいただくことが増えています。
ジョージアに拠点を置く日本人として、また10代から複数国で英語や現地語を使いながら仕事・通訳などに携わってきた立場から、率直な見解をお伝えしたいと思います。
結論:ジョージアでの英語留学はおすすめできません
理由はシンプルです。ジョージアは英語圏ではなく、英語のアウトプット環境が限られているためです。
ジョージアは、独自の文字と文化を持つ非常に誇り高い国であり、主要言語はジョージア語です。英語の通用度は高いとは言えず、日常生活でもジョージア語が強く根付いています。現地在住の私たちも、最初の頃はコミュニケーションに苦労したほどです。
なぜ今、ジョージアで英語?
確かに近年、ジョージア人の若者の間で英語熱が高まっており、英語を話せることで海外就労などの選択肢が増えるという背景があります。その結果、現地にも英語学校が増えてきました。
しかし、日本人がわざわざ英語留学のためにジョージアを選ぶのは、本来の目的と手段が噛み合っていないと感じます。
英語を学ぶ目的が曖昧で、アウトプットの場も限られる中では、効率的な言語習得は難しいでしょう。

英語を学ぶ「環境」が重要
英語はあくまでコミュニケーションの手段であり、その言語が活きる文化や社会との接点が不可欠です。
どこで、何のために、誰から、どのように学ぶのかを真剣に考えるべきです。
その点で、ジョージアは英語留学の目的地として最適とは言い難いと言えます。
代替案:フィリピン・ドゥマゲッティでの英語留学
英語を本気で学びたいなら、圧倒的におすすめできるのがフィリピン・ドゥマゲッティです。
フィリピンは、国の政策として英語教育を推進しており、英語は第二の公用語。実際にフィリピンからの海外出稼ぎ労働者の多くが英語を武器に活躍しており、その送金はGDPの1割以上を占めています
ドゥマゲッティが選ばれる理由
・治安が良い:女性が夜道を歩けるレベルの安全性
・学園都市:名門・シリマン大学をはじめとした教育機関が集中
・自然と都市機能の融合:海・山・温泉に囲まれつつ生活の利便性も高い
・生活コストが安い:セブやマニラの50〜70%、ジョージアの物価と比較しても割安
・自然災害が少ない:地震・台風が比較的少なく気候が安定
・英語教師のレベルも高く、日本人に合わせた指導に長けている点も大きな魅力です。
アレンジ可能なプラン
・語学学校での短期〜中長期留学
・プライベートチューターによるマンツーマン指導
・子どもの現地校留学や親子留学のコーディネート
詳しくは ドゥマゲッティコーディネーター公式サイト をご覧ください。
※フィリピンはジョージアに比べて英語通用度、英語教師のレベルが段違いで、日本人や外国人に英語を教えること、その目的に合わせてアジャストしてくれる能力が高いです
ジョージア人も英語能力高い方いますが、人口1億1000万人のフィリピン対400万人のジョージアでは比率が違い、またジョージアはヨーロッパを目指している国でもあるので、正直サービスや接客に関してはあまりよろしくない、向いていないと思います。
(英語を話せるのと、日本人にも分かりやすく丁寧に教えるのでは大きな違いがある)

最後に:ジョージアを訪れる理由は他にもある
ジョージアは本当に素晴らしい国です。歴史、自然、文化、人の温かさ。これらを体感していただきたいという想いは強くあります。
しかし、英語留学という目的でジョージアを訪れるのは、おすすめしづらいというのが率直な結論です。
限られた時間と資源を、より効果的に活かすためには、目的と環境が合致しているかどうかをしっかり見極める必要があります。
英語は文化や背景を伴った「生きた言語」です。中学生の頃から独学で英語を学び、今も国を越えて英語を使い続ける立場からお伝えしたいのは、「学ぶ場所」と「学び方」の重要性です。
ジョージアでどうしても英語を学びたいという強い意志がある方には、現地でのアレンジも可能ですので、お気軽にご相談ください。
ジョージアも、フィリピンも。それぞれの土地に合った目的と可能性があります。
あなたの旅や学びが、より実り多いものになるよう願っています。