ジョージア教育移住で忘れてはいけない「日本語キープ」の重要性
~真の国際人になるために必要な“母語力”という土台~
海外教育移住が注目される中、「英語力や多言語・多様性環境に触れられる」といった魅力に惹かれて家族で渡航する方が増えています。
しかし、忘れてはならないのが「お子さんの日本語力をどうキープしていくか」という視点です。
日本を離れて海外で暮らすからこそ、自分の母語や文化的背景をしっかりと保持していくことが、将来的に国際的な舞台で活躍するための大きな支えになります。
なぜジョージア教育移住でも「日本語キープ」が大切なのか?
ジョージアでは公教育の英語対応が少しずつ進んでいるとはいえ、ジョージア語が圧倒的に強く、40代以上はロシア語、30代以下は英語やドイツ語などが混ざる多言語環境の中において、日本語は日常から遠ざかりがちです。
けれど、真の国際人とは「自国を語れる人」です。
英語が話せても、日本や自分の文化を語れないのでは、国際社会では信頼されません。
自分のルーツである日本語、日本文化、そして日本的な思考・倫理観を持っているからこそ、他国の文化を尊重し、対等に対話できるのです。

子どもの日本語力をキープするために、私たちが実践していること
私たちは、ジョージアでの生活の中でも、子どもたちの日本語力を保つために日々以下のような工夫を続けています。
✅ 毎日、日本語で日記を書く
✅ わかりやすい漢字・国語のドリルや、日本の教科書を活用
✅ お風呂やトイレに漢字、ひらがなのポスター(Minimal Map)を貼る
✅ 年に1回、日本に一時帰国して学校体験や友人との交流を持つ
✅ 海外に住みながらも、日本語で話す機会を意図的に増やす
✅ 自宅内では、家族間の会話は日本語
✅ 日本のアニメや映画、本、絵本に日常的に触れる
✅ ビデオ通話を通して、日本の祖父母や親戚、友人と話す時間を確保
✅ ジョージア在住の日本語話者と積極的に交流する
こうした小さな積み重ねが、長期的に大きな差となって表れてきます。
英語も日本語も、そして他言語も共存できる
「英語と日本語の両立は難しいのでは?」とよく聞かれますが、答えはシンプルに「できます」。
子どもたちは、環境に慣れ、繰り返し接することで複数の言語を“身体感覚”として身につけていきます。
頭で理解するというより、毎日の中で自然に「切り替え」ができるようになるのです。
僕自身も、日本・フィリピン・ジョージア・スペインと複数の国に拠点を持ちながら、子どもたちと共に日々言語の切り替えと習得を実践しています。

「日本語キープ」が将来のキャリアの選択肢を広げる
グローバル時代においては、「英語+母語+得意分野」が大きなアドバンテージになります。
帰国子女枠での大学受験、外資系企業への就職、国際機関への就職、または独立してフリーランスや起業など、進路の幅は大きく広がります。
さらに、ジョージアのような新興国での経験は、「特殊言語+実践知」の組み合わせとして、ユニークな強みとなります。
🌍 真のグローバル人材とは、「自国のアイデンティティを語れる人」
海外に出れば出るほど、必ず聞かれるのがこの質問:
「あなたはどこの国の人?」「日本ってどんな国?」「日本語教えて?」
ここでしっかりと自国の言葉で自分の国について話せるか。
これは、真の国際人としての「器」が問われる瞬間でもあります。
だからこそ、「ジョージア教育移住×日本語キープ」は、未来への投資でもあり、グローバル社会での信用を得るためのベースなのです。

✨ まとめ|母語を大切にすることは、自分を大切にすること
英語も大切、ジョージア語もジョージア文化も面白い、でもまずは「自分が何者で、どこから来たのか」を言語化できる人でありたい。
日本語をキープするということは、お子様のアイデンティティを育てることそのものです。
海外移住してみて、はじめて学びたい、学ぶ必要性を感じることでもありますので、他言語を学びながらの両立も、海外に住みながらもできると思います。
そして、その土台があってこそ、本当の意味で自由に、世界のどこでも自分らしく生きていけるのだと、私たちは実感しています。
「土台があってのありのまま」「ベースができてからの真の国際人」「己を知る者は賢者なり」です